【噴水台】皇帝・習近平=韓国

【噴水台】皇帝・習近平=韓国

2018年08月20日15時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  1983年6月、北京駅。金日成(キム・イルソン)の後継者、金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮労働党総秘書を胡耀邦中国共産党総書記をはじめとする高位幹部が抱擁で迎えた。その人々の間で長身の習仲勲国務委員の姿が目立った。70歳の習仲勲は四十にようやくなったばかりの血盟国の2世指導者・金正日の故宮観覧に同行して宴会も主宰した。まさにスターダムにのし上がろうとしている歌手が舞台に上がり、北朝鮮革命歌劇の主題歌『花売る乙女』を歌った。彭麗媛が習仲勲の息子・習近平と結婚する3年前のことだった。

  2018年3月26日、北京人民大会堂。今度は中国国家主席習近平・彭麗媛夫妻が金正日の息子、金正恩国務委員長夫妻を歓待した。晩餐の時、35年前の金正日訪中記録映画も観覧したという。習近平は中朝関係を「唯一無二、血で結ばれた親善」「脣歯の関係」「運命共同体」と表現した。中国が北朝鮮の3代世襲を公式に認め、これまで願っていた関係を原状復帰した象徴的なイベントだった。

  2002年に死去した習仲勲を偶像化する作業が加熱している。習父子の故郷・陝西省富平県の習仲勲記念館一帯がサッカー場40個分の規模に拡張され、切手など各種記念物も次々に出された。改革・開放40周年記念展示会には、トウ小平に経済改革を説明する習仲勲の絵が圧倒的な大きさで飾られた。毛沢東を補佐して社会主義革命を成しとげた革命家、トウ小平に改革・開放の下絵を描いた預言者が、いま中国が描いている習仲勲の姿だ。任期制を撤廃して「習近平思想」まで導入した習近平の「王朝づくり」の過程だと言ってもいいだろう。今の中国は2000年余りの王朝を破って共和制を樹立した1911年の辛亥革命の上に立っている。

  「皇帝習近平」の疾走にブレーキをかける音が聞こえる。個人崇拝と終身執権に対する抵抗が中国の大学や巷から出ている。元教授が中国政策を批判してインタビューの生放送中に公安に連行される事件もあった。最近終わった首脳部会議である「北戴河会議」で国家元老が懸念を示したという。習近平権力が独裁を追求し、韜光養晦(自らの才能を隠して力を蓄える)をあまりに早く終わらせてしまい、米国の攻撃を招いたなどの問題提起だ。習近平主席が北朝鮮政権樹立70周年の9・9節を契機に北朝鮮を訪問するだろうという声もささやかれている。非核化交渉を口実に米国を北東アジアから押し出そうとする血盟の動きが速度を上げるだろう。時代に逆らう2つの暴圧的権力の間に私たち大韓民国が挟まっている。

  キム・スジョン/論説委員
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