【コラム】韓国独特の“食べる放送”「モッパン」に規制?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.09 14:28
もう一つの番組『バブブレスユー』では食べ物を媒介に女性たち同士に疎通する女性主義的連帯も見せる。イ・ヨンジャ、MCのチェ・ファジョン、お笑い芸人のキム・スク、ソン・ウニなど実際にも姉妹のように近い関係にある彼女らは抑えられた食欲を精一杯解放させ、女性たちに与えられた固定的イメージを投げ捨てる。食貧を隠さず、騒々しく食べながら騒ぐ女たちは、少し前まで中年の「おばさん」といえば浮び上がる否定的なイメージだった。彼女らは食べ物を通じて癒し、共感する。血縁を離れて「食べ物を一緒に食べる人」が「家族」であることを今一度呼び覚ます。
現役アイドル、MAMAMOOのファサは「女性大食家=肥満型コメディアン」という図式を破った。何と5人分のコプチャンのような庶民的食べ物を食べながら「女性アイドル大食家」第1号になった。依然としてボリューム感あふれるスタイルを自慢するが、別名「少女時代の献立(一日800cal)」など極端のダイエットで象徴されるアイドル界の異端児だ。
ユーチューブの登録者260万人、海外ファンたちまで確保したベンツはユーチューブ成功神話の主人公だ。これこそ暴食の「高段者」だ。人間的限界に挑戦し、一日8~10時間という苛酷な運動ですらっとしたスタイルを維持する。深夜にラーメン7個を食べるなど、健康や自己管理のためには絶対にできない、苛虐的食貧の無限疾走が人気要因だ。