【グローバルアイ】韓国の週52時間勤務、日本だったら可能だっただろうか

【グローバルアイ】韓国の週52時間勤務、日本だったら可能だっただろうか

2018年07月20日07時47分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  #1「仕事中なんだから返事ができないのは当然でしょう」

  日本人の知人にアプリのメッセージやSMS(ショートメッセージ)を送ってもすぐに返事が来ない場合が多い。勤務時間中の個人的な連絡や雑談は禁止されているためだ。返事がほしいなら、メッセージを送っておいてむしろ忘れてしまったほうが、返事が来ないといってやきもきしなくていいから気楽だ。日本人の中には、逆に勤務中に友人や家族といつでもアプリでメッセージをやり取りしたりネットサーフィンもしたりする韓国人が理解できないという反応を示す人も多い。

  はじめから携帯電話を個人用と業務用に分けて2機持っている会社員も少なくない。ノートパソコンも同じだ。業務用ノートパソコンには個人ファイルを保存しておくこともない。ノートパソコンを家に持ち帰らないことは基本だ。退勤後も職場の上司の業務メッセージを受け取る韓国では想像できないことだ。仕事と個人の領域の徹底した分離だ。

  #2「まさに暗号表」

  放送局で働いているある知人が見せてくれた勤務表を見て思わず感嘆の声をもらした。「シフト」と呼ばれるこの勤務表には、40人余りのチーム員の出勤日や時間などがエクセルの票にまとめられていた。午前出勤者、午後出勤者、短時間勤務者がカラフルに色分けされていて、年・月次休暇者、代替休暇者の表示がまるで乱数表のようにして記されていた。

  B4大きさの紙をしわくちゃにたたんで手帳に入れている彼は「プログラムを作るよりも毎月の勤務表を組むほうが難しい」と話した。その一方で「私がやるべきことの中で最も重要な仕事だ。限られた勤務時間内でチーム員が効率的に仕事をするには、複雑だがこのようにしなければならない」と説明した。千編一律的に出勤し、いつ退社できるかは退勤直前に知ることができる韓国の職場風景とは正反対だ。

  #3 昨年の経済協力開発機構(OECD)調査で、日本人1人当たりの平均労働時間は年間1713時間で、韓国に比べて356時間少なかった。それでも日本は韓国に劣らない「過労社会」で有名だ。このような汚名を雪ぐために、最近では追加勤務時間の上限を月45時間、年間360時間に制限する「働き方改革」法案を通過させた。

  先日韓国に立ち寄ったところ、どこに行っても「週52時間勤務制」の話でもちきりだった。今までやったことがない勤務形態を適用しようと、あちこちで試行錯誤を強いられ大きな摩擦音が聞こえていた。

  日本だったらどうしていただろうか。少なくとも「仕事とプライベート領域の徹底した分離」と「柔軟な勤務時間の調整」という2つの面で、明らかに韓国より良い環境を備えている。勤務時間の短縮は、制度の変化はもちろん、意識の変化も伴わなくてはならない。「週52時間勤務制」が韓国に安定して定着できるヒントを日本の事例から得ることができないだろうか。

  ユン・ソルヨン/設営東京特派員
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