【社説】長期化の兆し漂う米中貿易戦争…非常対策はあるか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.12 14:25
心理戦程度で適度に終わることを期待していた米中貿易戦争が最悪の状況に陥ろうとしている。ドナルド・トランプ政府は2000億ドル(約22兆円)規模の中国製輸入品に10%の関税を追加賦課する手続きに着手した。計6031品目の課税対象製品には、中国の先端製造業育成プロジェクト「中国製造2025」関連品目が多く含まれた。これで米国が追加関税を賦課する中国製品は2500億ドルへと拡大した。中国の対米輸出額の半分の規模だ。
問題は韓国の思いとは裏腹にこの貿易戦争が長期化する兆しが漂っているということだ。米国内部ですら好戦的な通商政策に対する批判が出ているが、トランプにとってはどこ吹く風だ。むしろ、中国が屈服しなければ、事実上、中国の対米輸出全体に追加関税を課すという見えすいた脅しまでかけている。中国は同水準の報復を警告した。従来の覇権国と新興強大国が世界秩序の主導権をめぐって繰り広げている一擲乾坤の覇権争いの様相を呈し、簡単には終わらなさそうだとの懸念がくすぶる。