【時論】トランプ-金正恩会談から1カ月、本質は変わっていない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.12 09:53
シンガポール米朝首脳会談から1カ月が経過した。もう会談の興奮と虚飾は消え、本質を落ち着いて眺めることができる。米国と北朝鮮は1988年12月に「関係改善と核開発疑惑解消」を議題に対話を始めた。この2つの問題が本質だ。
過去30年間、いくつかの形態で交渉が進行され、何度か合意もあったが、2つの課題は今でも未完で残っている。6月12日にシンガポールで開催された米朝首脳会談はこうした外交的な努力の延長線にある。今回は両首脳が前面に出てきただけに、北朝鮮の核問題解決と韓半島(朝鮮半島)冷戦の終結をみんなが期待している。
ただ、当時の会談で発表されたものをみると、韓国・米国政府が事前に表明した期待水準に及ばなかった。非核化のための実質的な対話は後続会談に移ったのだ。このため ポンペオ米国務長官が6、7日に平壌(ピョンヤン)を訪問して北朝鮮と議論を進めた。非核化協議では特に成果はなく、見解の違いが大きかったようだ。