ソウル市「地下鉄内で飲食」に苦情急増…対策が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.10 06:58
7月22日午後7時30分ごろ、ソウル方背(パンベ)駅を通過するソウル地下鉄2号線の電車の中。「うう、これは何のにおいだ」。乗客Aさんはあわてて鼻をつまんだ。飲食物のにおいが漂う場所では恋人とみられる若い男女が並んで座ってハンバーガーを食べていた。密閉された列車の中で身動きもできないまま飲食物のにおいをかがなければならなかったAさんはむかむかした。辺りを見回すと、一部乗客もハンバーガーを食べているこの2人の男女をちらちらと横目で見ていた。Aさんは地下鉄1~8号線を運営するソウル交通公社コールセンターを通じて苦情を出した。Aさんは「窓も開けられない電車の中で飲食をしないことは基本エチケットではないのか」と吐露した。
「地下鉄内での飲食」をめぐって不便を訴える市民が急増している。ソウル交通公社コールセンターに寄せられた「電車内の飲食苦情件数」は2016年233件から昨年572件に約2.5倍に増えた。今年も昨年の件数をはるかに超えるものとみられる。今年1~6月上半期、苦情件数だけで過去1年よりも多い574件だ。先月から今月初めまでに寄せられた苦情を詳しく見てみると、一部市民が電車内で食べるものは多様だったことが分かった。弁当・ピザ・チキン・トースト・ハンバーガーなどいわゆる「嗅覚テロ」ともいえるものから、カップラーメン・アイスクリーム・コーヒー・酒のように液体がこぼれ出るか流れやすいものもあった。