北ミサイルエンジン実験場破壊、米国優先主義と通じた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.14 13:15
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が12日のトランプ米大統領との首脳会談で「破壊する」と明らかにしたというミサイルエンジン実験場は北朝鮮の戦略武器施設のひとつだ。トランプ大統領は首脳会談後の記者会見で「金委員長に直接聞いた」として「われわれ(米国)はそれがどこなのか知っている」と述べた。だが具体的な場所と内容は明らかにしなかった。
専門家らは金委員長が言及したというミサイルエンジン実験場を平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンブクド・チョルサングン・トンチャンリ)にある長距離ミサイル発射場(北朝鮮では西海衛星発射場)の一部とみている。最も新しく設置された大規模施設だからだ。北朝鮮は昨年3月18日にここでミサイルエンジン燃焼実験に成功し、これを見守った金委員長は開発者を現場で背負ったりもした。北朝鮮は米国を打撃できるという新型長距離ミサイル(火星-15型)にここで実験した白頭山(ペクトゥサン)エンジンを装備している。
金委員長は執権後に核弾頭とミサイル開発に全力を挙げ軍事的能力を強化してきた。4回実施した核実験は咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンブクド・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場(北朝鮮では北部核試験場)で実施した。北朝鮮が東側(豊渓里)では核実験場を、西側(東倉里)ではミサイル試験場を運営したのだ。