【社説】史上最大の海外配当が韓国経済に投げかける警告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.06 10:54
昨日、韓国銀行が発表した4月の国際収支で注目するべき部分は海外配当金の支給が大幅に増えた点だ。海外に出て行った配当金が75億7000万ドル(約8313億円)で過去最大だった。このため、配当所得収支は赤字幅が最大だった昨年4月の52億3000万ドルに比べ20%以上増えた65億1000万ドルを記録し、これによって4月の経常収支黒字は17億7000万ドルで6年ぶりの最低値となった。
海外配当金の支給が増えたのは、外国人株主の多いサムスン電子など優良企業が配当を増やしたためだ。外国人株主は、韓国証券市場が低評価されている理由の一つとして韓国企業が配当を渋っている点を常に指摘してきた。配当が増えたのは、株主に利益を還元するという点で、国内企業の株主にやさしい経営が徐々に広まりつつあるという肯定論ともとれる。