シンガポール米朝会談 韓国大統領の合流推進
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.04 06:39
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が米朝首脳会談が開かれるシンガポールに合流し、米国のドナルド・トランプ大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と共に韓半島(朝鮮半島)終戦宣言を行う方向で積極的に調整が進んでいるとワシントンとシンガポールの高位消息筋が2日(現地時間)、伝えた。この消息筋は「文大統領が米朝首脳会談当日の12日あるいは13日に米朝首脳と韓半島終戦宣言を行う方向で準備作業が進んでいる」としながら「突発変数がない限り、3国による『シンガポール終戦宣言』が行われるだろう」と伝えた。また「シンガポールでは文大統領の訪問に向けた準備に入った」と付け加えた。
別の消息筋は「米朝首脳会談でも非核化と体制保証に対する基本的な合意は行われるとみられるが、今回の米朝首脳会談で最も注目されるビッグイベントは、おそらく米国・韓国・北朝鮮による終戦宣言になるものとみられる」と伝えた。これに先立ち、トランプ大統領は1日、「米朝首脳会談に先立ち、終戦の話し合いがあるだろう」としながら、シンガポールで終戦宣言が出てくる可能性があることを示唆した。
トランプ大統領が「マイク・ポンペオ国務長官-金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長」「ソン・キム駐フィリピン大使-崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官」のツートラック会談で、米国が当初望んでいたCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄)に関連した具体的ロードマップに合意することが難しいという現実的判断を下すことになったことが、むしろ終戦宣言イベントを推進するに至った背景になったとみられる。これに関連して、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の高位関係者は「まだシンガポール終戦宣言に文大統領が参加するかどうかは決まっていない」とし「米国と北朝鮮の意志をもう少し確認しなければならない」と線を引いた。専門家は米朝首脳会談を強く望んでいるトランプ大統領が1回目の会談でこれといった成果がない場合に備え、終戦宣言と数回の首脳会談を推進するだろうと解釈している。