【社説】少数の貴族労組に振り回される最低賃金問題=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.24 13:28
全国民主労働組合総連盟(民主労総)が韓国経済の最大の悩みとなっている最低賃金の改善努力に冷や水を浴びせている。国会環境労働委員会が21日から最低賃金算入範囲を議論してきたが、民主労総の反対が足かせになっているからだ。この過程で民主労総は国会奇襲デモを行い、要求を受け入れなければ地方選挙落選運動をするという超法規的な姿勢を見せている。
これには労働界出身の与党院内代表もあきれている。洪永杓(ホン・ヨンピョ)共に民主党代表は国会を訪れたキム・ギョンジャ民主労総副会長に会うと、「民主労総だけでも賃金水準は高いはずだ」とし「譲歩を知らない頑固一徹」と批判した。そして「韓国全体の労働者1900万人のうち二大労総は200万人にすぎない。残り(の労働者)を考えないわけにはいかないのが国会」と強調した。