【社説】「人和の経営者」具本茂会長が去った席=韓国

【社説】「人和の経営者」具本茂会長が去った席=韓国

2018年05月21日11時26分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  経営者に対する評価は企業と切り離すことはできない。良い経営は組織文化を変え企業を成長させるためだ。きのう死去した具本茂(ク・ボンム)LG会長はLGをグローバル企業の隊列に上げた。グループ売り上げは1995年の具会長就任当時の30兆ウォン台から2017年には160兆ウォン台と5倍以上に増えた。グループの名前をグローバル感覚に合わせて「LG」に変え、韓国大企業で初めて循環出資の輪を切り持ち株会社体制に変えたのも具会長だった。保守的・安定的な組織文化を変えるために「1等」「最優良企業」「勝負根性」を強調して変化を主導した。いまではグループの主力事業になったディスプレー、二次電池、通信事業に対する先制的で果敢な投資も彼の業績だ。

  大企業オーナーだったが格式ばらない気さくな経営者だった。週末に葬儀場を秘書を伴わずに1人で弔問し周囲を驚かせたりもし、公式行事や出張に行く時も随行員は1人だけ同行した。子どもの婚礼は「小さな結婚式」を行った。陸軍に現役で入隊し、グループ系列会社課長として入社し実務から身につけ始めたのもその時代の他の財閥後継者とは異なる姿だった。最後もそうだった。延命治療を望まず、葬儀も簡素に行われる。具会長の意向により葬儀は非公開の家族葬とし弔問も受けないという。

  LGグループは兄弟間の財産争いや政経癒着スキャンダルはほとんどなかった。創業同志だったGSグループともきれいに別れた。最近のように反企業感情が大手を振るい大企業が引き回される時代にLGほど「オーナーリスク」が少ない企業は珍しい。韓国財界にパワハラばかりがあるのではなく具会長のように人和の経営者もいたのだ。いつになく国民の愛を受け新成長動力を探す企業家が少ない時代に彼が去り空いた席はさらに大きく見える。
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