金正恩が注力する「平壌江南」…トランプワールドは建つのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.16 14:25
会計・コンサルティング専門機関、サムジョンKPMGの対北朝鮮ビジネス支援センターに所属するチョ・ジンヒ研究員は「米朝首脳会談の成功でトランプタワーの建設と米飲食品ブランドの平壌店オープンが進められれば、大同江岸江南経済開発区に造成されるニュータウンにできると期待される」と予想した。平壌中心区域の大同江沿いにはすでに金正恩委員長の指示で53階建て住商複合ビルや46階建てマンション団地が建設された状態だ。
金委員長が昨年12月に江南経済開発区を指定したことについて、米国との融和モードへの旋回を決心しながら対北朝鮮投資誘致を狙ったという見方も出ている。平壌住民が受ける衝撃を緩和し、米国企業や人員の対北朝鮮進出初期の適正水準を統制のためにも、平壌中心街よりは特区性格の江南開発区に誘致しようとすると解釈される。統一部当局者は「米朝協議の過程で米国側が『平壌に星条旗をつけたキャデラックの車と米国人が一斉に動いても問題はないか』と北側に打診したというのは、それだけ北が負担に感じるという傍証」と話した。
平壌を中心にした北朝鮮の大規模な住宅建設は体制宣伝用や当局の主導から抜け出し、最近では個人資本が投入されたマンションの建設とショッピングセンターに移っているというのがサムジョンKPMG側の分析だ。西欧式のマンション分譲も出ているという。また、住宅賃貸業が出現し、土地や市場の売り場を売買する現象も表れているという。サムジョンKPMG側は最近出した『北朝鮮ビジネス進出戦略』で「建設ブームが起きている平壌ではニューヨーク・マンハッタンとの合成語『ピョハッタン』という言葉を聞くのも珍しくない雰囲気」と指摘した。