【時視各角】金正恩は悪魔か、平和の使徒か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.01 09:56
もちろん金委員長を平和の使徒のように見るのは危険だ。今回の会談でいくら違う姿が浮き彫りになっても独裁者としての性向が消えたわけではない。今でも10万人ほどの北朝鮮住民が強制収用所で地獄のような生活を送っている。
独裁者のイメージはカメレオンのようにすぐに変わったりもする。リビアの独裁者ムアマル・カダフィがそうだった。2003年に西側の圧力で核兵器の開発を放棄すると、「中東の狂犬」と呼ばれていたカダフィは突然、平和の使徒に変身した。さらに米国は核を放棄するよう北朝鮮とイランを説得してほしいとカダフィに要請までした。しかしイメージが変わっても本質は簡単には変わらない。カダフィは独裁者としての悪い行動を継続し、結局、2011年に怒った群衆に殺害された。