【時視各角】サムスンが世論工作の主犯?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.19 11:55
今年に入ってから、最低賃金の導入を非難し、平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)を「平壌(ピョンヤン)オリンピック」と呼んで政府・与党を侮辱する書き込みがインターネット照会数1位を独占し始めると、与党の共に民主党は衝撃に包まれた。あたふたと偽ニュース対策団を設け、悪性コメント211件を選んで警察に告訴・告発した。偽ニュース対策団に参加したある民主党関係者は「当時、我々はこうしたコメントの背後にサムスンが存在するとみていた」と述べた。与党の支持率を落とし、投獄されていた李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の釈放を誘導しようとコメント作戦をしているではと疑ったということだ。この関係者は「批判コメントがネイバーに集中したのもサムスンとネイバーが組んで(工作を)しているのではという推測につながった」と話した。偶然の一致だったが、李副会長が刑執行猶予で釈放された2月5日以降に批判のコメントが減り始めたのも「サムスン背後論」を後押ししたという。
警察は50余日後の先月21日、世論工作容疑者3人を捜し出して逮捕し、捜査を一段落させた。しかしこれを徹底的に隠したため、民主党は容疑者がサムスンではなく民主党員の「ドゥルキング」であることを全く知らなかった。グローバル大企業がトップ釈放のために世論工作をすると推定した民主党もコメディーだが、捜査依頼の主体であり与党に党員らがした犯行の捜査結果を隠した警察の態度はそれ以上におかしい。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と親文派の金慶洙(キム・ギョンス)議員がかかわった事実が確認されると、政権の核心にだけ捜査の内容を報告し、与党も分からないようにしたのではという疑いを抱くしかない。