日本酒のプライド「越乃寒梅」…「蔵の味を共有するため職員全員が同じ食事」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.13 16:42
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。川端康成の小説『雪国』の冒頭文のように、日本・新潟は雪の地だ。3月中旬だというのに、通りには雪が1メートル近く積もり、市を貫く信濃川は雪解け水で満水位を記録する。
雪解け水とその水で育てられたコメ、その2つを調和させて誕生させたのが日本最高の地酒として有名な新潟酒だ。「地域の名酒」という意味の地酒は1960年代までは製造された地域を中心に消費されていた。その後、経済成長と共に淡泊な食事や高級酒に対する需要が高まり、地酒は全国に広まった。数百年間にわたって「淡麗辛口」(ほのかですっきりした味)という伝統を大事にしてきた新潟酒は、この時から全国区にその名を轟かせた。
新潟酒は日本を越えてグローバルブランドとして成長中だ。人口減少と若年層の消費低下で新潟酒の生産量は10年前に比べて1割ほど減ったが、これを輸出がカバーしている。2016年新潟県の日本酒輸出量は約2500キロリットルで10年前に比べて4倍伸びた。720ミリリットルを基準にすると約330万本分に相当する。特に、新潟3大酒として有名な「越乃寒梅」「久保田」「八海山」などのプレミアム酒は、韓国はもちろん米国など海外で高級酒としてその位置づけを確固たるものにして高値で売られている。