【取材日記】韓国スケート連盟の代わりに土下座したキム・ボルム選手

【取材日記】韓国スケート連盟の代わりに土下座したキム・ボルム選手

2018年02月26日10時18分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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マススタートで銀メダルを獲得した後、観客の前で謝罪の意を込めて土下座するキム・ボルム。(中央フォト)
  [申し訳ないという言葉しか出てこなくて…」。

  キム・ボルムは24日、平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)女子マススタートで銀メダルを獲得したが、笑顔にはなれなかった。カメラの向こうに何か恐ろしいものがあるかのように不安げに目をきょろきょろさせた。そして観客席に向かって何度も土下座をした。

  19日の女子団体追い抜き競技が終わってからキム・ボルムはずっと罪人だった。準々決勝敗退の責任をチームメート1人に負わせるようなインタビュー内容に多くの人々が憤怒した。キム・ボルム、パク・ジウの国家代表資格を剥奪しようという内容の青瓦台(チョンワデ、大統領府)請願に同意する人が25日現在60万人を超えた。

  数十万人が「国家代表キム・ボルム」を望まないという事実を知りながらも彼女は残りの競技に臨んだ。観衆の前に、そしてカメラの前に再び立った。

  ところが大韓スケート競技連盟の姿はどこにも見えない。ノ・ソンヨンの五輪出場を危うくした行政錯誤をはじめ、コーチの暴行による沈錫希(シム・ソクヒ)の離脱、役員の選手村訪問、団体追い抜き代表チームの「いじめ」事件にいたるまでスケート連盟は見えなかった。氷上の傷は癒やされていない。それでも大韓スケート連盟の関係者と役員は選手の後ろに隠れている。

  韓国の最後のスケート競技は金と銀で終わった。メダルを獲得した選手は祝いを受けるべきだが、メダルがスケート連盟の積弊を覆う盾になってはいけない。キム・ボルムが銀メダルを獲得すると、「銀復節特赦で釈放された」という笑い話も出てきた。スケート連盟まで共に釈放してはいけない。青瓦台請願にはスケート連盟に対する調査と厳重処罰を要求する内容もある。

  時間の経過とともに選手個人に対する「魔女狩り」は正しくないという反対世論も出ている。一方的にキム・ボルムに向かっていた矛先はまたとんでもない方向へ向かう。李承勲(イ・スンフン)、チョン・ジェヨン、キム・ボルムの特恵疑惑を提起したノ・ソンヨンの過去のインタビューを持ち出して「キム・ボルム対ノ・ソンヨン」の構図を作っている。

  五輪で韓国の多くのメダルを獲得するのは喜ばしいことだ。ところがメダル獲得がスポーツマンシップとオリンピック精神より重要なのか。成績に結びつかないという副作用があっても正さなければならないだろう。国民に大韓スケート連盟にメスを入れるべきかどうかを尋ねれば、どんな返答が出てくるだろうか。キム・ボルムの国家代表資格を剥奪しようとした60万人より多くの人々が同意すると信じる。

  ペク・スジン/オリンピック取材チーム記者
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