【社説】米国発利上げの恐怖…緩衝装置を急ぐべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.07 16:54
米国の景気回復が世界金融市場を揺るがしている。雇用が増えて賃金まで上がるほど経済が回復し、利上げが加速するという恐怖が広がっているからだ。こうした懸念は米国債の利回り上昇につながり、この余波で5日(現地時間)のダウ指数は過去最大の下げ幅となる1175.21ドル安となった。下落率は2011年以来7年ぶりに大きい4.6%だった。昨日のKOSPI(韓国総合株価指数)はこの衝撃で1.54%下落し、日本・中国・東南アジア株式市場も3-5%の急落となった。
米国発の金融ショックは基本的に米国経済が正常化する過程で生じたと評価されている。2008年にサブプライム問題に直面した米国が量的緩和を通じて不良債券の整理に成功すると、0%台の政策金利を急激に上げ、市場がこれに反応しているのだ。米国は過去9年間に4兆5000億ドルの量的緩和と拡張的財政政策を進めた。これを通じて失業率を4%台に引き下げ、最近は労働力不足まで重なって米全域で賃金が上昇している。今年の世界経済も貿易量の増加で回復を続くと予想され、米経済の回復に弾みがついている。