「米国の貿易赤字は過剰消費のせい…ウォン高に備えなければ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.07 13:08
米国が薫風を満喫していたグローバル経済に不確実性をたくさん吹き込んだ。5日のニューヨーク証券市場暴落が端的な例だ。
国際金融市場がもうひとつ注目するのはドルの動きだ。国際金融秩序のカギを握っているドルの価値は「貿易赤字縮小」を通商政策目標に掲げるトランプ米大統領の就任後に弱くなり、3年ほどで最低水準まで落ちたりもした。先月24日にムニューシン財務長官が「弱いドルが良い」と発言し為替戦争の兆しまで現れた。ほぼ同時期にユーロと人民元は最高値を更新した。
これに対し中央日報はウォール街で知られる「中国通」であるスティーブン・ローチ米イェール大学経営大学院教授と電話インタビューを行い、最近の状況の分析を聞いてみた。ローチ教授は「米国人の過剰消費により貿易収支が赤字になり、これがドル安をあおっている。トランプ政権は自国の問題を無視して貿易相手国に制裁を加えている」と話した。特に「トランプ政権が韓米自由貿易協定(FTA)再協議をめぐり圧力を加えるほどウォン・ドル相場の変動性は大きくなるだろう」とし、これに備えることを注文した。