【取材日記】「寒さとの戦争」平昌五輪開会式
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.05 15:09
2018平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)の開会式は「極限の寒さ」を体験する舞台になるかもしれない。模擬開会式が開かれた3日夜、行事場所の気温はマイナス14度だった。体感温度はマイナス22度にもなった。開会式が開かれる9日夜は気温がマイナス8度前後になると気象庁は予想した。
この日の模擬開会式の参加者が体感した寒さは想像以上だった。午後9時が過ぎ、大関嶺(テグァルリョン)の冷たい風に耐えられず席を外す観客が多かった。組織委は「模擬開会式の参加者には組織委が用意した『開・閉会式防寒6点セット(ポンチョ・ひざ掛け・ホットパック座布団・手のホットパック・足のホットパック・防寒帽)』が支給されなかった」とし「問題点は残りの期間に補完する」と述べた。
平昌五輪開会・閉会式当日の寒さは、行事場所オリンピックプラザの建設計画が発表された直後から提起されてきた問題だ。「4日間使用して撤去する建物に過度な予算を投入すべきでない」という共感の中、冬季五輪史上初めて屋根のない仮設建物形態で開会・閉会式場を建てた。それ以降、組織委は防寒対策を一つずつ準備しながら対応してきた。観客全員に支給する「防寒6点セット」を準備し、大関嶺を越えてくる強風を防ぐために観客席がある2階には風よけも設置した。競技場のあちこちにヒーターを設置し、医療スタッフも配置する。