【コラム】積弊捜査と災難が複写される韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.29 15:06
どの会合に行っても同じ話題の一つは李明博(イ・ミョンバク)元大統領の今後の運命だ。検察のメスが時々刻々と迫る今、風前の灯火、猫の前の鼠という話が多い。時期も微妙だ。自身の大統領時代に心血を注いで招致した平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の開幕を目の前にしていて惨憺たる心境であろう。文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足後に集中ターゲットになったことをめぐっては「死んだ盧武鉉(ノ・ムヒョン)が生きている李明博をとらえる局面」という言葉も出ている。数日前の知人らとの夕食会でも新旧権力の正面衝突が話題になった。ある大企業の役員は「政治はよく分からないが、企業に30年ほど務めながらした経験」と言いながらこのように語った。
「かつて米国で販売されるPRO-SPECS(プロスペックス)の靴の3分の1が国際グループが納品したものだった。国際グループのヤン・ジョンモ会長がつぶされた理由は全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領に目をつけられたからだった。韓宝グループのチョン・テス会長は税理出身だったため検察・警察・税務署・与党・政府すべてにうまく対応した。しかし野党にはそうでなかった。野党が権力型不正を暴いて滅びた。金宇中(キム・ウジュン)大宇グループ会長は与野党にうまく対応したが、内部者の背信で滅びた。生きている権力には無条件にうまく接しなければいけない。死んだと思った権力にもうまくしなければいけない。3日後には復活するかもしれないからだ。内部の職員ともうまく付き合わなければいけない。結論はすべてにうまく対応してこそ生き残るということだ」。