【社説】合同入場・合同チームは意味があるが、韓国国民の懸念を直視するべき

【社説】合同入場・合同チームは意味があるが、韓国国民の懸念を直視するべき

2018年01月22日08時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団団長が率いる北朝鮮芸術団事前点検団が21日に訪韓し、2日間の活動に入った。国内外的に批判がないわけではないが、南北が合同チーム(女子アイスホッケー)を構成して韓半島(朝鮮半島)旗を持ってオリンピック(五輪)に出場することになったのは大きな意味がある。地球村唯一の分断国家が平和を希求し、スポーツの舞台とはいえ一つになると宣言したという点でだ。平昌(ピョンチャン)五輪が世界の人々の脳裏に「平和と和合の祭典」として定着することを願う。

  しかし合同チームが実現するまで南北当局が見せた姿に懸念される点が多かったのは残念だ。玄松月団長が率いる北側事前点検団は20日に予定されていた南側訪問を前日夜に突然いかなる説明もなく取りやめ、一日遅れて韓国入りするという欠礼を見せた。しかし政府は北側のこうした傍若無人の態度に遺憾を表明するどころか、「(北朝鮮の参加に)非協調的な報道が多いため自制してほしい」とメディアに矛先を向けた。北側が韓国政府を懐柔して韓国メディアを統制しようとする思惑で玄松月団長の訪問を意図的に遅らせたのなら、少なからず成果を得たということだ。

  また、政府は北朝鮮選手3人を最終エントリーに含める条件で国民の大多数が反対してきた女子アイスホッケー合同チームの構成を強行した。これを受け、不人気種目という悲しみの中、ひたすら平昌五輪を目標に血のにじむような練習をしてきた韓国選手3人が出場機会を失うことになった。「韓国選手は一人も被害を受けることがないようにする」という政府の約束はどこへ行ったのか。南北合同チームは他国のチームより選手が12人も多く公正性をめぐる是非が避けられず、急造されたことでチームワークを発揮するのが難しく、競技の結果をめぐり南北間で責任論争が生じる余地も大きい。政府はこうした問題点を最小化し、苦労して実現させた合同チームが最上の成果を出せるよう努力しなければならない。

  平昌五輪を韓半島平和構想に結びつけるために全力を注ぐという政府の意欲はよい。しかし関係部処があちこちで説得しても世論が好意的でない理由を直視する必要がある。平壌(ピョンヤン)が非核化の意志を全く見せない状況で、北朝鮮が五輪に出てくればすべての問題が解決するという幻想を抱く国民はいない。五輪は平和に開催するものの、北朝鮮の核野心はさらに強く抑止する現実感覚が求められる。政府が五輪を口実に対北朝鮮制裁強度を低めて交流を拡大すれば、米国など国際社会から苦労して得ることになった「運転席」は一日で失うことになりかねない。

  五輪は地球村のすべての国が一つになって開くグローバル祭典の最高峰だ。韓国政府は南北共同開催にこだわって平昌五輪を「自分たちだけの祭り」に転落させる愚を犯してはいけない。北側代表団を温かく迎えるものの、行き過ぎた配慮や国連制裁のような国際規範に背く待遇をするのは禁物だ。
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