俳優イ・ビョンホン、新作で演技変身 情深い「近所の兄ちゃん」役で感動届ける(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.10 16:46
なじみのある場面だがジーンとする。笑わせて泣かせる。17日に公開される『それだけが私の世界』(原題、監督チェ・ソンヒョン)はこのようなありがちな公式が用いられている映画だ。全盛期を過ぎた元ボクシングチャンピオンで、アルバイトで細々と暮らしているチョハ(イ・ビョンホン扮)、家庭内暴力に苦しめられたことから17年前に家を出て行った母親インスク(ユン・ヨジョン扮)が偶然再会するというストーリーだ。インスクにはサーバント症候群を患うもう1人の息子ジンテ(パク・ジョンミン扮)がいる。紆余曲折の末に始まった家族3人の同居生活は、大小の騒動と素朴な笑いで満たされている。
イ・ビョンホン(48)が演じるチョハは孤児同然でこの世を力の論理で学び、生きてきた男だ。それでもゆがんだところがなく、情と茶目っ気にあふれている。最近作『南漢山城(ナムハンサンソン)』『エターナル』で見せた節制された演技とは方向が違っても、イ・ビョンホンの演技キャリアにおいて見慣れないキャラクターではない。ソウル三清洞(サムチョンドン)で会ったイ・ビョンホンは「ストーリーが与える力と情緒に心を動かされた」と語った。
--「近所の兄ちゃん」のようなキャラクターは久しぶりだ。