【社説】南北対話は歓迎するが、出口は非核化だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.03 14:09
韓国政府が昨日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の新年の辞に反応を見せたのは予想したことだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「金委員長が北朝鮮代表団の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)派遣と当局会談の意向を明らかにしたのは五輪を南北関係の改善と平和の契機に作ろうという韓国の提案に呼応したもの」と明らかにした。米国の先制攻撃説まで飛び交う恐ろしい対立の中で、かすかながらも北核危機の平和的解決の希望が芽生えたわけだから歓迎したことに間違いない。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官はすぐに「9日に板門店(パンムンジョム)で南北高位級当局間会談を開こう」と提案した。
だが、まだ南北問題が直ちに改善されると期待するのは早い。平和を叫びながらも裏では核兵器を開発してきたのが今の北朝鮮だ。実際に、北朝鮮は1994年ジュネーブ合意以降、寧辺(ヨンビョン)原子炉を閉鎖するふりをしながら密かに核兵器用ウラン濃縮を継続した。