【コラム】安保に必要な国と協力せよ=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.01.02 11:22
良い国も、悪い国もない。外交は良い国ではなく、韓国の安保に必要な国と協力することだ。強大国に囲まれた韓国なら言うまでもない。バランス外交と言っても北朝鮮変数を除外することはできない。
韓国の先祖たちは朱子学を素直に受け入れた。朱子の注釈を少しでもはずれようものなら「斯文乱賊」(=儒教を惑わす盗賊)と言って非難した。日本開化期の鎖国論者だった尊王壌夷派は、積極的な開化派に転じて明治維新を主導した。朱子学者らが「古学」「国学」へ、「蘭学」へ発展したことは名分より実利を選んだ賜物だ。外交・安保こそ、現実から少し目をそらしている間に旧韓末のようなことが起きかねない。
まずは自分の境遇を冷静に把握することだ。中国を国賓訪問しても文大統領が8回も「一人飯」を食べたのは屈辱的だ。だが、それは文大統領だけの誤りではない。ただし、敢えてそのような日程で訪問しなければならなかったのかどうか、物足りなさは残る。それも実利のためだ。THAAD報復を解決しようとそのような侮辱に耐え、世界貿易機関(WTO)への提訴も断念した。それが国際政治だ。相手が日本でもそうしただろうか。わざわざ南京大虐殺記念日に中国を訪ねて行き、第3国を一緒にののしるべきだったのだろうか。