【社説】韓国造船会社の株価急落、構造調整の異常信号ではないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.28 10:13
1兆3000億ウォン(約1369億円)規模の有償増資計画を明らかにした現代重工業の株価が27日に値幅制限の30%近く落ちた。サムスン重工業も6日に1兆5000億ウォン規模の有償増資発表後に株価が1万2000ウォン台から7000ウォン台に急落した。両社の株価急落の理由はそっくりだ。10-12月期の赤字転落が予告された状況で予想より大きい規模の有償増資をするという点だ。会社の資金事情と業況に対する懸念が株価を引き下げた。
事実造船会社の経営状況悪化はいまさらの話ではない。2016年の「受注の崖」で韓国造船業の受注額は80%近く減少した。2017年に受注量が多少増えたとはいっても2015年以前の半分ほどにすぎない。閉鎖したり空いているドックは少なくない。これに伴い造船会社が人員削減、事業構造再編などの構造調整とともに、ある程度の有償増資をするだろうと予想されてきた。それでもその規模が予想外に大きく市場が衝撃を受けている。これまでの構造調整だけで世界1位と2位の両社が危機を克服できるかに対する根本的な疑問までふくらんでいる。