韓経:【コラム】「ブラック共和国」になるのではと不安=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.08 11:40
どんどん複雑になっていく環境の中で企業はどうすれば生き残ることができるだろうか。こういったことを研究する「複雑系適応システム」の首唱者は様々な代案を出す。その中には「思いがけないことを予想するものの、不確実性を減らせ」という提案も含まれている。兆候を収集し、変化のパターンを見出し、可能性のあるあらゆる結果を想像し、先制的措置を取ることを薦める(『ハーバード・ビジネス・レビュー』2016年1~2月合本、「企業生存の生物学」より)。
国家も同じことだ。エコノミスト誌は『2018世界経済大展望』で欧州は景気が良くなっているが、依然として「青天の霹靂」のように突然発生しうる事件の震源地のままであると診断した。負債にやつれた政府、扇動家型の政治家などが変数として挙げられた。信じ難い、しかし発生すれば途方もない結果を招く「ブラック・スワン(黒い白鳥)」がまた襲いかかるのではないか不安だという話だ。これが欧州だけの話だろうか。
韓国で一端の未来専門家が韓国のブラック・スワンの候補に挙げたことが、時が経つほど重量感を感じさせ始めている。「北朝鮮発の韓半島(朝鮮半島)の危機」は以前とは比べものにならないほどだ。「大規模ブラックアウト(停電事態)」も文在寅(ムン・ジェイン)政府の脱原子力発電所宣言後は違う受け止められ方をしている雰囲気だ。韓国経済を先導する「看板大企業の没落」も同様だ。