スタジオジブリ、再び飛行中…ソウルで来年3月までジブリ展開催
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.06 10:01
展示場の天井で大きな船が光を放ちながら上下に動く。宮崎駿監督のアニメ『天空の城ラピュタ』(1986)に登場する飛行船を木や紙などで本物そっくりに再現したオブジェだ。
5日、ソウル世宗(セジョン)文化会館美術館で開幕した「スタジオジブリ大博覧会」は、長編アニメ『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』などで世界的な名声を轟かせてきた日本のアニメ制作会社・スタジオジブリの過去30年間の歩みを振り返る展示会だ。ジブリ1作目となる1984年『風の谷のナウシカ』をはじめ、これまで劇場公開された作品24本に関するさまざまなイメージを平面と立体で展示している。
特に目が行くのは『天空の城ラピュタ』の飛行船をはじめ、作品に登場したさまざまな飛行体を立体模型にして再現している点だ。空を飛ぶ機械に対するアニメの想像が単なる想像にとどまらないと言わんばかりに、風を利用した飛行の基本原理に対する展示物も併設されている。また、ポスターやビラ、新聞広告、グッズなどとあわせて、プロデューサー・鈴木敏夫が記した多数のメモを通して製作過程だけでなく、大衆にどうやってアピールしていくかを悩む広報司令塔としての苦闘を垣間見ることができる。