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「火星15」がゲームチェンジャー? ワシントンで在韓米軍家族撤退論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.05 08:03
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北朝鮮の先月29日の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」発射試験後、米国の態度が変わっている。

マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)が2日に「北朝鮮との戦争の可能性が日々高まっている。残された時間はほとんどない」と警告したのに続き、リンゼー・グラハム上院議員は3日(現地時間)、「在韓米軍の家族の撤収を始める時だ。議会も先制戦争を議論しなければいけない」と主張した。現在、韓国には在韓米軍2万8500人の同伴家族が数万人いる。在韓米軍の家族撤収という主張が公開的に出てきたのは今回が初めて。

 
海外米軍の家族の撤収は通常、該当地域の軍事衝突の可能性が高まった時に議論される。これを受け、北朝鮮「火星15」が米国の対北朝鮮政策を変える「ゲームチェンジャー(game changer)」になったという指摘がある。

トランプ大統領と親しいグラハム上院議員はこの日、CBS放送で「米軍が韓国に家族を同伴できないよう国防総省に促す」とし「北朝鮮が挑発する状況で数千人の子どもを韓国に送るのは狂ったことであり、もう韓国にいる在韓米軍の家族を韓国の外に撤収し始める時だと考える」と述べた。続いて「トランプ政権の政策は北朝鮮が核ミサイルで米国を攻撃する能力を保有するのを阻止することであり、その最後の手段は先制戦争(preemptive war)を意味する」と明らかにした。

グラハム議員は「北朝鮮が(追加で)地下核実験をする場合、米国は非常に深刻な対応を準備しなければいけない」と主張した。また「議会でも先制戦争について議論されなければいけない」としながらも「(トランプ)大統領は最高司令官の固有の権限で米国本土を保護するために北朝鮮を攻撃する能力がある」と語った。

マクマスター補佐官も前日、カリフォルニア州のレーガン国防フォーラムで「火星15の発射後、戦争の可能性が日々高まっている。(金正恩委員長は)武力衝突なしにこの問題を解決する方法があるが、彼は(武力衝突に)ますます近づき、残った時間はあまりない」と述べた。

マクマスター補佐官は3日、FOXニュースに出演し、「予防的戦争の可能性」に関する質問に「米国の都市の運命を金正恩(キム・ジョンウン)委員長の『合理的』意思決定に任せる人は誰もいない」と述べた。続いて「北朝鮮の意図は核兵器脅迫を通じた韓半島(朝鮮半島)赤化統一」とし「核兵器で武装した北朝鮮は中国・ロシアなどすべての国に重大な脅威」と述べた。特に「(中国とロシアには)韓国・日本が核兵器で武装する潜在的脅威もある」と北東アジア地域での「核武装ドミノ」の可能性に言及し、「これは中国・ロシアにプラスにならない」と強調した。

このように連日、米国が対北朝鮮先制攻撃論と戦争の可能性を警告するのは、北朝鮮の火星15が見せた技術進展のためと分析される。米ミサイル専門家らは中央日報に「火星15は火星14とは異なる新型ミサイル」とし「信頼性を帯びるには数回の実験がさらに必要だが、火星15は中型核弾頭を搭載して米本土打撃が可能だ」と評価した。

米ICBM「ミニットマン」発射統制将校だったブルース・ブレア・プリンストン大研究員は「専門家らは写真および飛行軌跡分析の結果、火星15が重い核弾頭を載せて再進入に成功するかどうかを確定できなかった」としながらも「米西海岸の場合には50-150キロトン規模の中型核弾頭を載せて目標の1-2マイル以内で爆発させる能力を持つ可能性が高く、その他の地域はどこでも打撃できるミサイル」と評価した。

戦略国際問題研究所(IISS)のマイケル・エルマン研究員も北朝鮮分析サイト「38ノース」に寄稿し、「火星15は火星14よりエンジン推進力を50%以上高めたものであり、1000キロの弾頭を搭載し、米本土のどこでも到達可能だ」とし「北朝鮮はすでに700キロ以下の小型核弾頭を開発した状況」と伝えた。

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