【コラム】国際記録遺産センター誘致の立役者=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.13 17:18
国連教育科学文化機構(ユネスコ)の世界の記憶(Memory of the World)サイトには「MOW JIKJI PRIZE」(直指賞)コーナーがある。読んでみると、誇らしい。「世界で最も古い金属活字本である直指心体要節を記念し、記録文化遺産の保護に貢献した人々のために賞を作った」という説明と共に候補の推薦・審査の過程が記されている。2004年に制定されて隔年制で授賞する。その間、チェコ国立図書館、マレーシア国家記録院などが受けた。賞金は3万ドル(約340万円)。
直指を印刷した興徳(フンドク)寺があった忠北清州(チュンブク・チョンジュ)にユネスコ国際記録遺産センター(ICDH、以下。遺産センター)が2019年に設立される。フランス・パリで6日、開かれた第39回ユネスコ総会で承認された。ユネスコと韓国政府は来年2月ごろ、遺産センターの建設のための協定を締結する。
遺産センターが設立されれば、世界の記録遺産の保存および政策研究、記録物管理、教育プログラムの解発などの業務を担当する。遺産センターはユネスコの「カテゴリー2」機構に属する。「カテゴリー2」はユネスコが直接予算を支援して運営する「カテゴリー1」と違い、該当機構を誘致した国が人的・物的資源を支援する。清州市(チョンジュシ)が260億ウォン(約26億円)程度の遺産センター建設費用を負担し、国家記録院は運営費を支援する。