「労働輸出」ふさがった北朝鮮、中露派遣労働者17万人に帰還令
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.11 11:39
北朝鮮当局が中国・ロシアで働いている労働者およそ17万人に対し、今年末までに本国に帰還するよう指示を出したと、日本の朝日新聞が対北朝鮮消息筋を引用して11日報じた。中国・ロシアが北朝鮮労働者を受け入れない方針を明らかにしたためであり、今回の措置で北朝鮮の外貨稼ぎが大きく委縮するという見方が出ている。
同紙によると、北朝鮮は中国に縫製工や飲食店従業員など約12万人、ロシアには伐木労務者など約5万人の労働者を派遣していると、消息筋は伝えた。中国からは共同投資した中国側パートナーの状況を勘案し、約8万人を年末までに帰還させ、残りは来年中に呼び戻す計画だ。ロシア派遣労働者はほとんどが年内に帰国することになる。
北朝鮮は海外労働者の輸出で年間約2億3000万ドル(約260億円)相当の外貨を獲得しているという。ロシアでは平均月給が600ドル、中国では400-500ドル程度だが、北朝鮮政権に納める忠誠資金などを除けば労働者の手に残るのは100ドルほどにすぎない。