【コラム】活力と貧困の韓国お年寄り世代に二度驚く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.19 15:17
私は毎朝、今日の韓国を作った巨大な力と向き合う。それは韓国伝統の宝庫であるお年寄り世代だ。出勤途中にお年寄りたちの長年の憩いの場であり、歴史的な場所であるソウル鍾路(チョンノ)タプコル公園の前を通り過ぎる。タプコル公園の近くにあるソウル老人福祉センターは多様な食事やサービス、幅広い余暇活動を提供する大きな施設だ。お年寄りたちが早朝から長い列を作って開館を待つ光景に驚いたりもする。
この近くに住んでいる私はセンターを訪問してお年寄りと時間を過ごし、奉仕する仕事を自然にすることになった。友人が「コリア・レガシィ・コミッティ(Korea Legacy Committee)」(韓国遺産委員会という意)という団体を設立した。この団体はセンターを訪ねて行って定期的にボランティアをして食事を提供すること以外にも、センターの運営を助ける募金もしている。
米国に比べると、韓国のお年寄りは2つの特徴が目立つ。第一に、驚くほど活動的だ。ソウル恩平区(ウンピョング)や京畿道一山(キョンギド・イルサン)など、かなり遠方からもやってくる。そのためセンターは一日中混み合っている。運動・歌・インターネット・ビリヤード・卓球や、料理の講習、ラジオ聴取、作品展示、さらに映画の製作までできる部屋があるが、どれもほぼ満員だ。一山から来た90歳の方は映画に出演して監督までこなした。廊下や階段にあふれているこれらの人々は何を待っているのかとあるスタッフに聞いてみると、「開かれた空間に座って友人と談笑を楽しんでいるだけ」という返事が返ってきた。韓国のお年寄りの活力は印象的だ。米国の相当数の老人センターで見る、しぼんで元気のないお年寄りたちとは対照的だ。