【取材日記】金正恩の「DOTARD」がピケに登場した反米デモ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.19 10:42
18日午前7時30分、釜山市南区(プサンシ・ナムグ)海軍作戦司令部の前。釜山民衆連帯所属の会員たちが「DOTARD Trump,STOP LUNACY!(ぼけた老いぼれトランプ、バカなことはやめて!)」と書かれたプラカードを手にしてデモをしていた。一週間目だ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が使った「DOTARD」という表現を使って米軍を嘲弄するだけでなく悪口もする。ここに勤める米海軍所属軍人に向かったものだ。釜山南部警察署に悪口デモ隊を捕まえてほしいという苦情が入るほどだ。
この団体は14日、釜山海雲台(ヘウンデ)ホテルで開かれた米海軍創設242周年記念行事にも現れ「DOTARD」「ヤンキー、ゴーホーム」などが書かれたプラカードを手にしてデモをした。この日の行事にはマーク・ナッパー駐韓米大使代理、ヴィンセント・ブルックス在韓米軍司令官をはじめ、米海軍司令部所属400人が参加した。韓国側では徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山市長、チョン・ジンソプ海軍作戦司令官が参加し、釜山の主要機関長など250人が招待された。当時、デモ隊と行事の参加者が混じりながら会議場の前では大混乱が起きた。
表現と集会の自由が憲法によって保障されている大韓民国で反米団体が米軍撤収などを叫んでデモを行うことは可能だ。だが、同じ行動も時間と場所によって評価が変わる。海軍創設記念行事に参加した徐秉洙釜山市長は「堅固な韓米同盟がいつにもまして重要な時点に誕生日パーティーといえる記念式場に現れて反米スローガンを叫び、悪口をあびせたのは間違っている」と批判した。