【社説】トランプ大統領の韓米FTA破棄発言、1%の可能性にも備えよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.04 13:33
米国のトランプ政権が韓米自由貿易協定(FTA)を破棄するかどうか検討していると、米主要メディアが一斉に報道した。トランプ大統領が補佐陣に来週から検討作業を始めるよう指示したという具体的な内容まで出てきた。ハリケーン水害現場を訪れたトランプ大統領は「その問題(韓米FTA破棄)を繰り返し考えている」と述べ、報道内容を認めた。トランプ大統領が政権レベルで韓米FTAの修正や再交渉でなく破棄に言及したのは初めてだ。
トランプ大統領の発言はひとまず来年の中間選挙を狙った国内政治向けと見ることができる。さまざまな後遺症が懸念されるものの、韓米FTAを破棄して「米国優先主義」を明確に示す機会にできる。しかも現在は米国の貿易比率の半分を占める北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が進行中だ。来年の地方選挙を控えて再交渉に消極的なカナダとメキシコに圧力を加えようと韓米FTA破棄というサプライズカードを取り出す可能性がある。