東芝買収が白紙の危機…ハイニックス、「NAND強者」の夢は断たれる?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.28 07:58
SKハイニックスが米半導体会社ウエスタンデジタル(WD)に東芝メモリを奪われる可能性が高まった。朝日新聞は東芝が半導体子会社の東芝メモリを当初の優先交渉対象だった「日韓米連合」でなくWDが含まれた「新日米連合」に売却することで合意したと27日、伝えた。日韓米連合にはWDのほか、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、日本政策投資銀行・産業革新機構・などが参加した。SKハイニックスと米国私募ファンドのベインキャピタルなどが含まれた韓日米連合コンソーシアムは6月末、東芝メモリ売却の優先交渉対象者に選ばれていた。
東芝とWD側は細部事項を調整して今月内に契約を締結するとみられる。買収額は日韓米連合が提示した2兆円水準という。WDは普通株に転換できる社債形式で東芝メモリに1500億円を投じると伝えられた。株式に転換する場合、約15%の議決権を確保する。
朝日新聞は「WDは将来的にもつ議決権を3分の1未満に抑え、東芝メモリに役員も派遣しない方針」と報じた。主要競争当局の独占禁止法審査を通過するための戦略ということだ。DRAMエクスチェンジによると、4-6月期基準のWDのNAND型フラッシュメモリー市場シェアは17.5%で東芝とほぼ同じ。両社が事実上一つになると仮定すれば、NAND型フラッシュメモリー市場の35%を占める。