【コラム】「ワンチャイナ」とツーコリア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.24 16:30
数日前、韓国で修士・博士過程を終えてソウルのある大学で研究活動をしていた中国学者が別れの挨拶をしにきた。中国研究機関に移す予定だという彼は、数日か前に採用面接で起きたことを聞かせてくれた。面接官の一人が韓国生活13年ぶりに中国に帰ることを決心した主な理由を尋ねたという。要旨は韓中関係の展望を悲観するためでないかとのことだ。時間をしばらくに限定して適当に答えて出たが、心の片隅に重たい石がのしかかるような気がしたという。韓中関係は米中関係と連動して動く構造的制約を受けている。爆発的な経済膨張に基づいて威勢を表わしている中国を狙って米国の本格的なけん制が始まった中で、その「しばらく」がどれぐらいになるか予測が難しいから気が重かっただろう。
今日、韓中両国は修交25周年を迎えた。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備問題で中国が直接的に経済報復を加え、両国関係の軸はひどく損なわれた。修交記念行事も各自大使館で別々に開くなど不信が深まっている。5年前、北京人民大会堂で開かれた修交20周年記念の晩餐会には当時台頭していた習近平国家副主席が参加して雰囲気を盛り上げた。会議場の周りでは5年後、習主席と共にする食事会はどうなるか、と冗談を言うほど和気あいあいだった。両側の祝辞はバラ色の未来に対する期待感を隠せなかった。その時は修交25周年記念日がこのようにみすぼらしい日になるか誰が予測することができただろうか。