【社説】北朝鮮は核・ミサイル実験中断で答えなければならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.16 10:29
高まり続けていた韓半島(朝鮮半島)の緊張がしばらく足踏み状態に入った様子だ。「先制打撃」と「グアム包囲射撃」など相次いだ暴言を吐き出して韓半島8月危機説まで生んでいた米国と北朝鮮の激しい対立に最近変化の兆しが見えている。まず、米国のレックス・ティラーソン国務長官とジェームズ・マティス国防長官が米メディアに北朝鮮の核・ミサイル事態の平和的解決に重点を置いた共同寄稿文を掲載したことが注目されている。対話論者である外交指令塔と強硬論者であるペンタゴン首長が口をそろえるということだが、この寄稿で2人は「米国は北朝鮮政権を交代させる意思を持っていない」とし、「喜んで平壌(ピョンヤン)と交渉しようと思っている」と強調した。武力でない対話を通じて問題を解決しようとする米国の強い意志を明らかにしたものだ。
金正恩労働党委員長も14日、北朝鮮戦略軍司令部を視察する席でグアム包囲射撃に関連した報告を受けて「米国の出方をもう少し見守りたい」とし、即刻的な挑発はないことを示唆した。「ほえる犬はかまない」という言葉を思い出させる米国と北朝鮮の変わった姿だ。北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が今月初め、フィリピンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域安保フォーラムで河野太郎外相に会って「対話したい」という意向を伝えた点も北朝鮮が表では無茶な暴言を吐き出しているが、実は対話を望んでいるということを垣間見られる。