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【中央時評】スティーブ・ジョブズは青瓦台に行けただろうか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 13:05
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SKハイニックスが4-6月期に3兆507億ウォンの営業利益を出した。SKは2012年にハイニックス半導体を買収する時に3兆3747億ウォンを投じたが3カ月でその金額を稼いだのだ。SKは買収合併時に特に「買収後統合(PMI)」を重視する。そのため現場を隅々まで調べ微妙な組織文化まで細かくチェックする。

SKの崔泰源(チェ・テウォン)会長がハイニックス買収を決心した経営上の理由は簡単だ。SKテレコムは毎年1兆5000億ウォンの安定した営業利益を出していた。これに対しハイニックスは半導体好況時には大金を稼ぐが2002年と2009年には不渡り直前にまで追い込まれた。崔会長はこの2つの会社を合わせれば「安定+成長」が可能になると判断した。ハイニックスが3位のエルピーダ(シェア14.6%)を引き離し、サムスン電子(41.6%)に続き確実な2位(23.4%)を占めたのも際立つ。

 
だがSKが1兆ウォンを上乗せしてまでハイニックスを買収した本当の理由は現場調査のためだ。当時買収責任者だったP社長は「潰れたも同然の京畿道利川(キョンギド・イチョン)工場に妙なハングリー精神が流れていた」と記憶する。ハイニックスは資金がなければ身を削った。工期短縮と投資費用節約のため冬季はバーナーを燃やしてコンクリートを乾かしながら生産ラインを設置した。役員社員の目も生き生きしていた。防塵服を着て働いているのにただ目だけで疎通した。「苦難の行軍」の間に役員社員が固く団結したのだ。

「新株発行」も神の一手だった。SKは買収資金の66%である2兆3426億ウォンをハイニックスの新株に注ぎ込んだ。この資金がハイニックスに流れていき設備投資の種銭になり、翌年から半導体好況のサイクルに乗るのに成功した。ハイニックスは2013年に3.3兆ウォン、2014年に5.1兆ウォン、2015年に5.3兆ウォン、2016年に3兆ウォンという途轍もない営業利益を記録した。

ハイニックスと正反対の運命が大宇(デウ)造船海洋だ。2015年11月3日に汝矣島(ヨイド)の証券市場でひとしきり騒動が起こった。あるメディアが「SKが大宇造船を買収する」と報道し、大宇造船の株価は一瞬で20%以上高騰し、SKの時価総額は一瞬で4兆ウォンが蒸発した。すぐに「事実無根」との公示が出され波紋は鎮まった。だが当時SKグループのPM(ポートフォリオマネジメント)チーム高位役員だったK顧問は「秘密裏に大宇造船買収を検討していたのは事実」と告白した。

同年7月末に大宇造船は3兆ウォンの営業赤字を公開し朴槿恵(パク・クネ)政権を窮地に追いやった。奇しくも半月後に「経済再生に努力してほしい」という注文とともに崔会長が光復節特使で釈放された。当時SKはハイニックスの好況で流動性があふれていた。2009年にポスコと大宇造船入札を試みた縁もあった。SKは赦免にともなう崔会長の負債意識まで作用し大宇造船買収を水面下で検討し始めた。

だが、慶尚南道巨済島(キョンサンナムド・コジェド)で実態調査を行ったPMチームの報告書が上がってくるとSKはすぐ買収を断念したとK顧問は打ち明けた。「労組がとても強く、われわれと企業風土も合わなかった。まだ退勤前なのに大宇造船の作業服姿で食堂で花札をやっている場面があちこちで目撃されたというのが最も目障りだった。4兆ウォンを超える公的資金を受けた会社として到底理解できなかった」。信じ難いことだがある日刊紙も同じ報道をした。「大宇造船労組代議員4人が造船所の外の労働団体事務室のテーブルの上にトランプと現金を置いていて現場記者に目撃された」というものだ。大宇造船の希望は粉々に壊れた。

先日青瓦台(チョンワデ、大統領府)が大企業関係者とビールミーティングを開いてから「真面目な企業」シンドロームがすごい。相続税をしっかりと出し、ラーメンの値段を据え置き、正規職の比率が高いオトゥギを神と持ち上げる。だが企業は道徳性に先立ち創意性と実績、そして役員社員全体によって評価されるべきではないだろうか。最近の「まじめな企業対悪い企業」のものさしが過度に経営者の品性にばかり合わされた感じだ。ハイニックスと大宇造船の運命は経営者ではなくむしろ従業員によって分かれた。

もし次のような経営者ならば青瓦台に招かれたかも気になる。彼は7兆ウォンも稼いでも寄付にはけちだった。彼は「新しい車は6カ月後にナンバープレートをつけなければならない」という法律の隙をついて6カ月ごとに最高級のベンツのスポーツカーに乗り替え、一生ナンバープレートのない車を運転した。彼は本社では10万人だけ雇用し下請け業者を通じて50万人の低賃金労働者を絞り取った。税金は租税回避地を利用して最大限削った。多分韓国だったら横暴で悪質な経営者として青瓦台に招かれるどころか光化門(クァンファムン)で袋叩きに遭っただろう。ところで彼の名前は最も偉大な経営者といわれるスティーブ・ジョブズだ。

イ・チョルホ/論説主幹

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