【社説】国を分裂させて執権すれば後遺症に耐えられるだろうか=韓国

【社説】国を分裂させて執権すれば後遺症に耐えられるだろうか=韓国

2017年05月02日16時17分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  選挙の最終段階に主要候補陣営の極端的な言動が度を越している。最近、問題になったのは文在寅(ムン・ジェイン)共に民主党候補側の李海チャン(イ・ヘチャン)議員の発言だ。彼は忠清南道公州(チュンチョンナムド・コンジュ)での演説で「極右保守勢力を完全に壊滅させなければならない。二度とこの国を壟断できないように徹底して壊滅させなければならない」と強調した。「壊滅」は軍事用語だ。敵を再起不可能に押し倒して滅ぼすことを意味する。彼は2012年の大統領選の時も文候補の後見人の役割を果たしていたが、「親盧の分裂的色合い」がひどすぎるという世論の批判を受け、党代表職を辞任したことがある。

  洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党候補がこれを見過ごすわけがない。彼はフェイスブックに「文在寅候補が執権すれば、李海チャンが上王になり、この土地の保守を燃やすということだ。背筋が寒くなる。カンボジアのキーリング・フィールドを連想させる」と書き込んだ。「背筋が寒くなる」といえば、洪候補も負けない。彼は自分に都合の悪い内容を扱った世論調査・報道機関を取り上げて「ほら、この泥棒野郎」「ふざけている」という表現を使い、「執権すればこの機関の根を絶つ」と脅迫した。普段丁寧な話し方の文候補も遊説場で「またも『理念』をめぐる論争・従北攻勢が騒々しいが、もう国民もだまされない。こいつらよ」と叫んだ。執権に自信があふれていつのまにか傍若無人になったのだろうか。

  大統領選を一週間控えると中道・浮動層を意識して中間収れん的な政策公約を出すものだが、今回の選挙はむしろ自分の支持勢力を一丸とさせることに力を入れている。「1強2中」構図が明らかになっていることから、「1強」は安全でミスをなくすために、「2中」はお互いに相手をおさえるために、飼いウサギを捕まえることに没頭しているわけだ。実際に、文候補側は選挙の初期には大統合を叫んだが、最近公約パンフレットに「積弊清算特別調査委の設置」を1番公約としてこっそりと載せている。

  このような形で選挙戦が流れれば、大統領になっていくら舵を切ろうとしても、怨恨や憎しみ、分裂にとらわれた国民をリードすることが難しいだろう。国を分裂させて執権すればその後遺症はそのまま新たな大統領が体験することになる。候補らは、あまり残っていない選挙過程を統合する方へ舵を切ってほしい。
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