【社説】早期首脳会談で韓米のTHAADすれ違いの解消を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.02 11:16
韓国と米国が高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備費用をめぐり摩擦を起こしている。ドナルド・トランプ米大統領の「THAAD費用10億ドル(約1120億円)の韓国負担」発言に続き、今度はマイク・ペンス副大統領とハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)までが加化成した。金寛鎮(キム・グァンジン)安保室長が先月30日、マクマスター氏と電話会談し、既存の合意を再確認したとして事態の沈静化に乗り出したが、マクマスター氏はそのわずか13時間後、FOX(フォックス)ニュースのインタビューで全く異なる発言をしてわれわれを驚かせた。マクマスター氏はキム室長に「再協議がある前までは従来の協定は有効で、われわれはその言葉を守っていく」としたとし、「THAAD再協議」まで取り上げた。ペンス副大統領もNBC放送のインタビューで「最小限THAAD費用に対する論争はしないということか」という質問に「ノー。トランプ大統領は世界の国々がより多くの役割を果たすよう願っている」と述べた。
このため、トランプ氏のTHAAD費用発言は就任100日を迎えて支持者に送る国内政治用メッセージ水準ではないことが明らかになった。トランプ氏はこの日、公約通り「すべての貿易協定を再検討する」という行政命令に署名し、韓米自由貿易協定(FTA)も荒波の中に放り込まれることになった。中国のTHAAD報復が相変わらず続いている中で、米国とのすれ違いが相次ぐと、韓国国民の間には失望と衝撃が広がった。自国優先主義の「トランプリスク」が韓国を襲いつつあるという不安を拭えずにいる。