韓経:【社説】トランプ大統領の相次ぐ対韓圧力、「韓米同盟見直し」の信号弾か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.02 10:17
トランプ米大統領の「THAAD(高高度防衛ミサイル)費用10億ドルは韓国が負担しなければいけない」という発言の波紋が続いている。韓国政府は「敷地提供は韓国、装備費用と運営は米国」という従来の合意を前に出して「再協議は不可能」と強調するが、状況の展開は思わしくない。波紋が広がる中、金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長とマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)の電話協議で従来の合意が再確認されるようだった。しかしマクマスター補佐官も「費用再交渉」に言及し、ホワイトハウス発の混乱は深まる様相だ。
トランプ大統領は「ひどい韓米FTAを再交渉するか終了させる」とも述べた。「今後の防衛費分担交渉を有利に進めるための布石」とか「FTAを米国により良い方向に改正するための戦略」という分析があった。就任100日に合わせた国内向けの発言という評価もなくはない。いかなる策略であれ、トランプ大統領のメッセージからは韓国と韓米同盟を見る視点に妙な変化が感じられる。韓米同盟に「トランプリスク」が浮上したという診断も間違っていないようだ。