消えた中国人観光客、危機の韓国免税店(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.13 17:40
少なくとも今後1~2年間は免税店事業を「金の卵を産むガチョウ」と言う人はいなさそうだ。むしろ免税店事業者は生き残りに悩んでいる。満ち潮のように集まった中国人団体観光客が引き潮のように抜け出た影響が大きかった。野ウサギの代わりに家ウサギ(内国人)を捕まえに出て、海外進出と市場多角化にあたふたと乗り出したが当面の衝撃は避けにくい状況だ。
法務部が12日に明らかにしたところによると、3月に韓国を訪れた中国人観光客は37万8503人(速報値)だ。前年同月の61万9913人より40%減った。中国が3月15日付で韓国団体観光を禁止したのがすぐに反映されたものだ。この減少分はそのまま免税店事業の売り上げ下落につながる。昨年の免税店売り上げで中国人売り上げの割合は64%で7兆8000億ウォンに達する。韓国免税店協会によると先月仁川(インチョン)空港免税店の中国人売り上げは455億ウォンだ。前年同月比27%減少した。協会はこうした傾向が続くなら今年だけで最大5兆ウォンほど売り上げが減ると予想する。昨年の全免税店事業規模12兆2757億ウォンの40%が縮小する計算だ。