【時視各角】市場経済? 中国、厚かましいことを言うな(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.06 14:23
威化島(ウィファド)回軍を決めた李成桂(イ・ソンゲ)は「四不可論」を唱えた。その一つが「小国が大国に逆らうのは不可」というものだ。600年余りの歳月が流れた今でも、この言葉は依然として有効なのか? 私はそうは考えない。精巧で緻密な戦略、一致した国民世論、相手の急所を刺して逃げ切る知恵がそろっていればいくらでも小国も大国を相手にすることができる。
その一例が市場経済地位(MES:Market Economy Status)を活用して中国の報復に対抗することだ。MESは、言葉どおり市場経済を取り入れている国だと国際社会が認めることだ。それでこそ、貿易紛争の時、べらぼうに高い罰金を課せられることがない。中国は2001年に世界貿易機関(WTO)に加入したが、最長15年、非市場経済国扱いを甘受するのが条件だった。これは、貿易紛争が起きた時、この世で最も安い国で生産した価格としてダンピング判定をしても中国が受け入れなければならないことを意味する。