【社説】最悪の粒子状物質…対中環境外交は選択ではなく必須=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.22 13:38
昨日午前、ソウルの大気質が世界の主要都市のうちインド・ニューデリーに続き2番目に悪かったという多国籍環境コミュニティ「AirVisual」の測定結果は衝撃的だ。同団体がリアルタイムで測定して発表している空気質指数(AQI)は大気中のPM2.5(微小粒子状物質)・粒子状物質・一酸化炭素・二酸化窒素・二酸化硫黄・煤煙の濃度を総合したものだ。大気質の全般的かつ客観的な水準を正確に示すことは困難だが、春になるたびに粒子状物質などで苦痛を味わってきたわれわれに警戒心を抱かせるには充分だ。
環境部によると、春の韓国の大気を汚染させる粒子状物質のうち、中国から飛来したものが70~80%に達する。普段の30~50%よりもはるかに多い。偏西風がたびたび吹く季節的な特性上、中国の汚染物質が多量流入するほかはない。今後、環境部は積極的な環境外交に乗り出し、中国に言うべきことは何でも言わなくてはならない。国際環境協力が、韓国はもちろん、中国にも役立つという科学的な事実を前面に出して説得するべきだ。環境は一国だけの問題ではなく、グローバルな課題だからだ。