天気が味方してくれれば…セウォル号、来月4~5日に引揚げも(1)

天気が味方してくれれば…セウォル号、来月4~5日に引揚げも(1)

2017年03月21日15時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  全羅南道珍島郡(チョルラナムド・チンドグン)の屏風島(ピョンプンド)から北に約5キロ離れた海域。今月17日午後2時ごろに珍島西望(ソマン)港から出発した船は、17ノット(時速31キロ)の速度で1時間10分ほどかけて現場に到着した。1067日前、セウォル号が沈没した孟骨(メンゴル)水道だ。激流で有名な場所だが、この日は風が強いだけで波は0.5メートル前後で穏やかだった。海には春の陽気がさんさんと降り注いでいたが、周辺には緊張感が漂っていた。

  真っ先に目に飛び込んできたのはそれぞれ全長140メートル、152メートルのジャッキング・パージ船2隻だった。これらパージ船はセウォル号を持ち上げる任務を担当する。ここから約2キロ離れたところには船首と船尾だけを水面上に突き出している半潜水艇が待機していた。パージ船が持ち上げたセウォル号を載せて87キロ離れた木浦(モクポ)新港に移動する役割を担う。パージ船2隻は6日と7日、半潜水艇は16日にそれぞれ現場に到着した。

  2014年4月16日に沈没したセウォル号の引揚げが刻一刻と迫っている。韓国政府は2015年7月、国際入札を通じて中国国営の「上海サルベージ」を引揚げ企業に選定した。契約規模は851億ウォン(約86億円)だった。引揚げ作業は2015年8月から始まり、1年半後となる今月19日に引揚げ装備の点検および補完を終わらせたと海洋水産部は発表した。ただ、波が高かったため同日実施する予定だった試験引揚げは22日以降に延期となった。

  2015年7月の時点で、韓国政府は引揚げ作業を1年以内に完了できるものと予想していた。だが、作業は遅々として進まなかった。引揚げの基礎であるリフティングビームの設置が難航した。昨年7月末、船首にはリフティングビームをすべて設置できたが、船尾は堆積層が厚く積もっていてリフティングビームの設置が困難を極めた。結局、当初予定していた掘削方式ではなく、船尾を持ち上げて設置するやり方に変更して、昨年末にようやく33個のリフティングビームの設置を完了させた。

  引揚げ作業は「タンデム・リフティング(tandem lifting)」方式で行われる。タンデム・リフティングは2隻のバージ船を利用して船体の下に設置されたリフティングビームを引っ張りあげる。当初は海上クレーンを利用して引揚げを試みたものの、風が強くて昨年11月に引揚げ方法を変更した。現在、リフティングビームの両側に1本ずつ計66本のワイヤーがジャッキング・パージ船につながれている。ジャッキング・パージ船が油圧式ジャッキでワイヤーを巻き上げ、リフティングビームで支えられたセウォル号を引き揚げる。

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