金正男氏の息子を支援した「ある無名の政府」とは?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.09 15:01
先月13日にマレーシアで殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の息子キム・ハンソル氏が8日、電撃的に登場した。自称脱北者支援団体「千里馬民防衛」(Cheollima Civil Service)表示で公開されたユーチューブの映像でだ。動画の公開後、韓国国家情報院は「ユーチューブ上のキム・ハンソル氏は本人に間違いない。本人が載せたとみられる」と公式的な立場を明らかにした。金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄であり金日成(キム・イルソン)主席の嫡孫である金正男氏毒殺事件から24日目に初めて登場したのだ。
約40秒間の映像でキム・ハンソル氏は黒のジャンパーを着ていた。キム・ハンソル氏は英語で「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮出身で、金一族の一員(part of the Kim family)」と自分を紹介した。そして自分のパスポートをカメラに向けて身元確認をした。しかし映像製作者はパスポートの詳細内容は黒く処理して見えないようにした。
キム・ハンソル氏は「私の父は数日前に殺され、私は今、母、妹と一緒にいる」と伝えた。流ちょうな英語で、中低音の声だった。キム・ハンソル氏は2012年、フィンランドのある放送局のインタビューに応じたが、当時の発音と似ていた。続いてキム・ハンソル氏は脱出を支援した人物に感謝の意を伝えた。その対象は映像では音声消去処理されたが、千里馬民防衛という団体は消去された音声の内容をオンライン上で知らせた。その内容は「急な時にある家族の人道的待避を支援してくれたオランダ政府と中国政府、米国政府とある無名の政府に感謝の意を表す。また、北朝鮮体系の中で支援してくれた同僚に謝意を表す」だった。