【時視各角】「4月経済危機説」がありがたい=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.16 11:06
市場に4月危機説がまことしやかにが出回るようになると政府も鎮火に乗り出した。柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相は「われわれが想像できないような危機はない。4月危機説には根拠がない」とばっさり切った。任鍾龍(イム・ジョンリョン)金融委員長は、幹部会議で「4月危機説に関連した金融市場不安を落ち着かせるように」と注文した。金融委は▼大宇造船リスク▼弾劾政局にともなう金融市場不安▼米国発危機--などに対して詳細な調査に入った。
実際、金融専門家は「4月危機説」に不満げだ。東洋証券のソ・ミョンソク社長は「韓国経済が危機ではない時がいつあったか」とし「危機説はいつも説で終わった」と一蹴した。エフエヌガイドのキム・グンホ代表は「危機説が実現するにはドルの動向がカギを握っているが、実のところ、それはトランプにも分からないことではないか」と反問した。トランプはドル安を望んでいるが、彼の政策通り米国経済が復活すればドル高は避けられない。「トランプとドルのジレンマ」だ。KB資産運用のチョ・ジェミン代表は「米中葛藤にともなう危機説がそれでもまだもっともらしいが、実現の可能性は低い」と見ている。