トランプ政権での日米中3角関係、日本の考えは?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.25 10:37
トランプ大統領が就任演説で世界に伝えたメッセージは、第2次世界大戦後から維持されてきた米国中心の自由貿易国際システムが崩壊し、保護貿易と新孤立主義、愛国主義と国家主義、人種主義とポピュリズムが再登場し、1930年代の経済大恐慌と世界大戦の歴史が繰り返される可能性があるという教訓的な憂慮だ。米国が世界秩序の覇権国の地位から退き、富国強兵のために国益優先の外交安保政策を推進するという宣言だ。トランプ大統領の演説と政策は、自分の支持階層である白人労働者のために米国と世界の総体的公益を犠牲にできるという大衆主義的な信念と結びついている。ヒトラーとスターリンの独裁主義的心理と類似性が存在するという不安混じりの評価が出ている。
トランプ政権の基本政策の主要内容は次の通りだ。
一つ目、貿易協定を違反した国には強く対処し、米国の労働者と企業の利益を優先し、環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱し、北米自由貿易協定(NAFTA)は再交渉するが公平な合意に到達できなければ離脱する。