【現場から】「4つ星」将軍の名誉を失墜させて勲章一つでなだめようとする韓国

【現場から】「4つ星」将軍の名誉を失墜させて勲章一つでなだめようとする韓国

2017年01月18日16時33分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  韓国海軍少尉として任官した1978年から2015年までの37年間、大韓民国の領海守護のために尽くした。国民が海賊に拘束されると、特攻隊を投入して救出した。勤務地を訪れる夫人にはバスに乗るよう強調した。海軍本部がある忠清南道の鶏龍台(ケリョンデ)官舎から夫人は数キロ歩いて買い物に行った。官用車を私的な用途に使うことはできなかった。政府が報国勲章の授与を17日の国務会議で議決した黄基鉄(ファン・ギチョル)第30代海軍参謀総長(60)のことだ。

  しかし当の本人は喜んでいないようだ。黄氏の知人によると、「もう韓国社会では人に会いにくい。海外で勉強し、学生を教えながら暮らしたい」と話したという。黄氏は現在、中国にいる。

  通常、各軍の参謀総長は2年任期に合わせて将軍人事がある4月または9月に交代する。しかし黄氏は2015年2月に軍服を脱いだ。軍需産業不正捜査の真っ最中だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領が軍需産業不正は「利敵行為」と強調した後、検察が動いた。黄氏も犠牲になった。性能が落ちる船体固定音波探知機(HMS)を救難艦「統営(トンヨン)」に納品するよう指示した容疑を受けた。結局、除隊の2カ月後に検察に拘束、起訴された。セウォル号沈没事故が起きたが「統営」を投入できなかったのはすべて黄氏のためだと考えた。しかし裁判所は1審と2審で無罪を言い渡した。昨年9月の最高裁でも無罪だった。無理がある捜査だったということだ。

  裁判所は証拠が不足し、犯行の意図があると見ることはできなかったと説明した。あらゆる非難を受け、後ろ指を差され、逃げるように検察庁舎を出た姿を考えれば「反転」だった。

  しかし検察は一言も遺憾表明をしなかった。その間、訴訟費用などのため家庭も綻んだ。家を担保に費用を準備し、職場に通っていた娘が退職金を精算して費用に足さなければならなかった。黄氏は屈辱的な待遇を受けた。黄氏に刑務所で面会したした知人は「長官級の参謀総長の場合は独房を使用するのが一般的だが、黄氏は数人の囚人と一緒に過ごした」とし「顔にあざができている日もあった」と伝えた。

  黄氏は無罪が確定した後、外部との接触を断った。人を避けるようになったという。そして中国に渡った。

  海軍の関係者は「黄氏が統営の問題から自由になって幸いだ」と語った。「海賊」「売国奴」だとして後ろ指を差した世論はいつのまにか「セウォル号事件当時に『統営』出動を繰り返し指示した義人」に変わった。黄氏は後に「統営の出動を指示はしたが、セウォル号事故現場に行ってみると、すでに『統営』で救助できる状況は過ぎていた」と話した。

  「軍人は名誉で生きる」という言葉がある。37年間にわたり築いた名誉を一度に失った黄氏にとって報国勲章に何の意味があるだろうか。傷ついた軍人の名誉は勲章一つで回復するものではない。
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