米タイム誌も絶賛した韓国のAIロボット、なぜ6年で科学館の遺物になったのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.13 11:28
6日、米国ラスベガスで開かれた2017消費者家電見本市(CES)で人工知能(AI)を搭載したロボットが披露された。英国のドーナツ型家庭向けデスクトップロボット「オリ―(Olly)」、日本のパナソニックの卵型ロボット「コンパニオン(Desktop companion robot)」、フランスのスタートアップの発達障害児支援ロボット「レカ(Leka)」などが注目を浴びた。
時計の針を6年前に回して見よう。2010年11月、米時事週刊誌「タイム」は「今年を輝かせた50大発明品」の一つとして韓国産ロボットを選定した。首上の顔だけがある多少滑稽な姿をしているが、眉毛やまぶた、瞳、唇が状況によって動きながら感情を表わす。また、単語と文章を認識して会話をすることもできる。このロボットは韓国科学技術研究院(KIST)の知能ロボット開発事業団が開発した英語教師ロボット「イングキー(Engkey)」だ。タイム誌は教室を回りながら子供たちに英語の発音を聞かせるこのロボットを「職業破壊者」と紹介し、「将来、すべての外国人英語教師を撤収させるだろう」と報道した。
しかし、「イングキー」は、今回CESのロボット発表会に姿を現さなかった。その代わりに京畿道果川(キョンギド・クァチョン)の国立果川科学館など全国5つの科学館の展示品として「飾られて」いる。世界が注目していた人工知能ロボット「イングキー」に何があったのだろうか。