<変わる韓国サッカー>③「スターは要らない」実力第一主義に

<変わる韓国サッカー>③「スターは要らない」実力第一主義に

2001年12月20日22時17分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  ヒディンク監督就任後、韓国サッカーは選手起用や練習、戦術運営などソフト面でも大きな変化を体験した。

  就任初期、ヒディンク監督に多くの期待をかけた韓国国民は、コンフェデレーション杯のフランス戦、チェコとの評価戦で立て続けに0-5で敗れた同監督に対し「オ・デヨン(注:五対零の韓国語読み)」というあだ名まで付け、長期の欧州滞在も非難した。

  だが結局、ヒディンク監督は自分の追求するものを貫き、クロアチア、米国との評価戦を経て徐々に信頼を取り戻した。ヒディンク監督が韓国サッカーにもたらした変化の核は、次の3つに要約できる。

  ◇30メートルの幅を維持せよ=今月9日、西帰浦(ソグィポ)での評価戦直後、米国ブルース・アリーナ監督は「韓国のDF陣がかなり強気にディフェンスを押し上げ、苦戦した」と語った。

  ヒディンク監督は練習のたびに、最終DFとFWの間隔を30メートル以内に維持するよう強調する。攻守の幅を狭めると、相手攻撃陣はその間を抜けにくくなる。自然とプレスをかけるプレーが成立する。

  だが選手にとっては、70メートルという距離を潮の満ち引きのように前後しなければならず、その苦しさは並大抵のものではない。ヒディンク監督が、常日頃から体力強化を強調するゆえんだ。またDFが押しあがるため、最前方FWが相手の反撃を断ち切る第一陣とならなければ、逆襲を食らうこともある。それゆえ、攻撃手イコール守備手だというのが、ヒディンク監督の持論だ。

  結局守備に消極的な高宗秀(コ・ジョンス)、尹晶煥(ユン・ジョンファン)らは監督の眼鏡にかなわなかった反面、崔兌旭(チェ・テウック)、柳想鉄(ユ・サンチョル)などはヒディンク師団の中心を占めた。

  ◇意味のない走りはするな=以前代表チームの訓練は、走り込みに始まり走り込みに終わった。とにかくひたすら走った。欧州にはパワー、南米には技術で圧倒されるため、体力戦で臨もうという理由からだった。

  だが、ヒディンク監督の辞書には「走り込み」という文字がない。常にボールを使った練習をしろと強調する。また練習前は、その目標を説明した。

  クロアチアとの評価戦を前に、ヒディンク監督はCKの練習を行い、DF崔真喆(チェ・ジンチョル)、柳想鉄を相手ゴール前に立てた。長身を生かしてヘディングシュートをしろという意味からだった。

  また一方では、崔兌旭、李天秀(イ・チョンス)に守備を訓練させた。DFが攻撃に回ったから、代わりに守備につけとの意味だった。明確な目標を立てて練習すれば、実戦につながるというヒディンク監督の哲学は、右ウイングにパスを出した後走らせ、センタリングのこぼれ球を押し込ませるといった練習を打ち立て、代表チームの新たな攻撃ルートを確立していった。

  ◇自分以外にスターはいない=香港カールスバーグ杯のパラグアイ戦で、蛮勇を振るったGK金秉址(キム・ビョンジ)は、年末までその失敗を引きずるはめになった。ヒディンク監督にスターはない。体力と頭脳だけが代表選手の資格だ。これまでの専任監督は、いつも洪明甫(ホン・ミョンボ)を配置した後、残りの選手を選んだ。

  だがヒディンク監督は自分の構想を基に選手を抜てきした。しかもスタミナが名声に見合わなければ、常に交代を覚悟しなければならない。これまで3度の体力測定を通じ、ヒディンク監督は各選手の耐久時間を把握した。

  例えば「年を取った黄善洪(ファン・ソンホン)と体力のない安貞桓(アン・ジョンファン)は後半25分まで」とヒディンク監督の手帳に記されている。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事